本気で日本を、世界を
リードする生き方を目指す皆さんに
日本を代表するビジネスパーソンの卵を求めています。


2025年5月18日(日)、AOKIグループ研修センターにて、第6回AOKI起業家育成プロジェクトの集合研修が行われました。
午前中は、北川達夫先生による人間力講座が行われました。講座では、働きがいと経済成長の両立というSDGsの目標をテーマに、実践的な議論が展開されました。
働きがいと経済成長の両立を実現するためのアプローチについて、メンバーからは「人気のない部署の給料を上げる」「配属部署ごとの選考制度の導入」「年度ごとの部署変更制度」などの提案が出されました。続いて、メンバーにとって「やりたくない仕事」について話し合い、「数値入力などの単調な作業」「顧客とのトラブル対応」「ライフワークバランスの取れない仕事」などの意見が挙げられました。
特に印象的だったのは、「何をするより、誰とするか」という視点で仕事の働きがいを考える議論でした。部活動での経験を例に、希望とは異なる役割でも先輩との関係性によって楽しめるようになったという体験談から、人間関係の重要性について深く考察しました。
また、現場で働く大人からのアドバイスでは、会社経営において全ての業務が不可欠であること、そして「何のために働くのか」という根本的な意識を持つことの重要性が強調されました。
続いて、インプロピッチのワークショップを実施しました。「顧客×物」という条件に加え、直前で追加される条件を盛り込んだプレゼンテーションに挑戦。「外国人観光客向けの日本文化体験玩具」「高齢者向けの温まる杖」など、創造力豊かなアイデアが発表されました。
講座の終盤では、フィンランドの教育制度と起業家精神について学びました。フィンランドでは冷戦終結後に「人材こそが最大の資源」という認識のもと、実践的な起業家教育が発展したこと、失敗を恐れずに挑戦する精神が重視されていることが紹介されました。
午後からは、各チームがビジネスプラン作成に取り組みました。チームごとに異なるアプローチで議論を深め、最終的に以下のようなビジネスアイデアが検討されました。
Aチーム:問題解決システムの構築をテーマに、アプリ内で知識を教え合うマッチングサービスを提案。互いに評価し合う仕組みを通じて、現実の内申点につながる本質的な評価システムの構築を目指します。
Bチーム:AI発達による仕事の変化を見据え、仮想世界でのアバタービジネスを提案。現実世界のスキルをアバターに反映させることで、承認欲求を満たしながら収益を得られる仕組みを検討しています。
Cチーム:鳥型ロボットの開発をテーマに、具体的な機能や名称の検討を進めました。
研修の最終部分では、卒業生から貴重なアドバイスをいただきました。「心がワクワクする瞬間を大切にすること」「与えられる学びではなく、自ら行動して学びを得ること」「メンターとの関係性を見直し、物理的な姿勢も含めてディスカッションの質を高めること」など、実践的な指導が行われました。
この研修を通じて、メンバーたちは働きがいと経営の両立について深く考察し、創造的な思考力を養うとともに、チームでのビジネスプラン作成を通じて実践的なスキルを習得することができました。今後の研修や海外プログラムに向けて、より一層の成長が期待されます。